デブのスキー術」カテゴリーアーカイブ  (このカテゴリの記事一覧を表示)

ブーツ製作カウンセリングを受けてきた結果

投稿者: | 2018年7月23日

来期に向けてスキーブーツを新調することにした。

手始めに、東京都板橋区でスキーブーツ設計・製造ショップ Ski Boots R&Dを 営む山本和男さんに、ブーツ購入とチューンナップについてのカウンセリングを受けてきた。

カウンセリングといっても、各種機器を用いた測定、私の脚(足)の3Dモデルをコンピュータ上に作成するための脚部の写真撮影など、事実上もうチューンナップの最初の段階を行ってきたような形だ。

と同時に、私がこれまでこのブログで書いてきたような、自分なりに自分の脚部を観察した結果をぶつけ、それについてスキーブーツ専門家としてのコメントをいただくこともできた。

結論としては、私の脚(足)の形状は、問題無いし、それほど特異なものでもない、とのことだった。脚(足)は正常だし、もちろん履いているブーツも正常なもの。ただし、正常な足で正常なブーツを履いていたとしても、それらのミスマッチによって問題が生じるということはあり得るし、実際私にはそれが起きている、というのがR&Dの山本さんの言であった。

それは具体的には以下のようなものだ。

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X脚の強い味方?ブーツのカント補正

投稿者: | 2018年6月24日

骨の湾曲や、不随意な関節の構造ねじれによって生じたX脚には、全く解決策は無いのか?

以下はすべて仮説です。特にブーツのカスタマイズについては私は素人なので、実際のカスタマイズは専門家と相談して行ってください。

前の記事で書いた、私のような「膝下湾曲型」のX脚によるデメリットを減殺するためには、もしかしたら、ブーツのカント補正がある程度の効果を発揮するかもしれない。

ある程度というのは、前の記事の最後で触れたX脚のデメリットのうち「スキーに対して垂直に力をかけられない」という点については、ブーツのカント補正が有効だと思えるが、「脚部を曲げようとする無駄な力の存在」はこれでは解決できないと思われるからだ。

さらに、X脚のシルエット自体もこの方法では無くならないので、基礎スキーなど、フォーム・シルエットの美しさを気にする向きにも完全な解決策にはなりえない。

まずは次のように、直立状態でブーツ底面の内側が低く、外側が高くなるようにブーツを調整する。

こうすると、このまま傾いたときに、内脚の角付け角が小さく、外脚側の角付け角が大きくなるよう補正される。

「膝下湾曲型」のX脚では、もともと内脚の角付けが大きく、外脚の角付けが小さかったため、この補正により両脚の角付け角が等しくなる方向になる。

これにより、股関節からブーツ底面中心に引いた線が、ブーツ底面(=スキー板)に対して垂直に近くなるので、スキーを大きくたわませることができるようになることが期待できる。

ただし、脚部全体が内側に向かって構造的に湾曲していることは変わらないので、脚部を内側に曲げようとする無駄な力の存在はそのまま消えない。したがって、この方法では2つのデメリットのうち1つしか修正できない。また、X脚のシルエットそのものも無くならない。

ただし、このようなブーツカスタマイズをした場合、通常立位での体重負荷が足裏内側に偏るため、足首関節への負担や舟状骨(くるぶし下の骨)の突起化などに留意する必要がある。私は、現在左のブーツのみ、内側が低くなるようソールカントをつけているが、実際舟状骨が左足だけ突き出てきてしまっている。

X脚だけじゃない、ヤバすぎる脚の歪み

投稿者: | 2018年6月24日

自分の脚をよく観察すると、どうも単なるX脚ではないように思えてきた。

まず、脛骨(膝より下の骨)が外側に膨らむように湾曲している(これは整体でも指摘された)。

次に、膝の皿と脛骨の位置が素直に上下に並んでおらず、脛骨の上端が外側にずれて接続している。

図にするとこんな感じ。

このまま、特に何も考えずに傾く(角付けする)と、内脚の角付け角が大きく、外脚の角付け角が小さくなる。

外脚と内脚の角付け角が等しくなるように、外脚をもっと大きく倒し込むとこうなる。

さらにX脚のシルエットが強調される。またスタンスも広くなる。

この状態だと、股関節(上半身の力の「起点」)から、ブーツの底の中心を結んだ線が、底面に対して垂直にならない。スキーを最も大きくたわませるには、ブーツ底面に対して垂直の方向に力をかけたい(図の点線)が、それとずれてしまうため、スキーがしっかりとたわまないことになる。

また、前の記事でも触れた通り、脚部全体を曲げようとする力が働き、その分雪面に伝わる力が減少することにもなる。

膝関節のねじれも脛骨の歪みも、「体の使い方」では補正できず、また整体でも矯正できないので、たぶん修正することは不可能。

そもそもなぜX脚だとよくないのか

投稿者: | 2018年6月13日

そもそもスキーにおいてなぜX脚だと良くないのか。

ここではとりあえず「見た目」の問題は置いておく。

見た目以外でX脚が引き起こす問題点は、今のところ次のようなことだと考えている。

以下はすべて仮説です。

脚という物体を、上半身の重さをスキー板に伝達するための構造材として捉えた場合、X脚というのは「湾曲した、または折れ曲がった部材」ということになる。

上半身の重さという力の「起点」を股関節、「終点」を足裏とした場合、脚が真っ直ぐな形状であれば、力(上半身の重さ)は全て「圧縮力」として作用する。

脚にかかった圧縮力は、一部関節の腱の収縮などで吸収はされるが、骨はほとんど圧縮変形しないので、殆どがそのままロス無く足裏に伝わる。

ところが、「曲がった脚」に対して力をかけると、掛けた力のうち無視できない割合が、脚部に対する「曲げ力」として作用する。骨はやはり殆ど曲がらないが、その分関節、特に変形アーチの頂点に位置する膝関節が曲げ力をもろに受けることとなる。

膝関節の、曲げ力に対する抵抗力が無限大であれば(これを剛結合という)、これによる力の伝達ロスは無いが、そうでなければ上半身が与えた力のうち一定の割合は「脚を変形させる力」として消費されてしまう。極端な話、仮に膝関節が完全に自由回転する構造(ピン結合という)であれば、上半身が与えた力は全くスキーに伝わらない。

いずれにせよ、膝関節が全く変形(左右方向に回転)しない人などいない以上、曲げ力によって「スキーを雪面に押さえつける力」は失われる。そしてその分エッジングが弱くなる。

これが、X脚が滑りに与える不具合である、というのが私の現段階での考えだ。

デブは上体がスキーに置いていかれるリスクが高いかもしれない

投稿者: | 2018年5月20日

以下は全て仮説です。

デブは体の「上の方」(尻から上)の比重が大きい。

軽い物体(質量が小さい物体)と重い物体(質量が大きい物体)では慣性に差がある。軽い物体は慣性が小さく働き、重い物体は慣性が大きく働く。言い換えると、軽い物体は「動きやすく、止めやすい」。重い物体は「動きにくく、止めにくい」。

ここで、軽い物体と重い物体が上下に結合されている状況を考えたい。完全に一体化した結合(剛結合)ではなく、ある程度の弾性をもって結合している状況だ。

下部に軽い物体、上部に重い物体が配置され、さらに最下部に物体を移動させる動力があるとする。

この動力が作動して物体を移動させるとき、(弾性体なので)まず下部が動き出し、少し遅れて上部が動き出す。下部が軽く、上部が重い場合、下部のほうが「動きやすい」ので、下部はスムーズに移動を開始するが、上部はなかなか動き出せず、「置いていかれる」形になる。

言うまでもなく、これはデブがスキーするときの状況をモデル化したものだ。

デブは体がスキーに「置いていかれる」可能性が高い(この「置いていかれる」は「後傾」とは少し違う概念だ)。

体がスキーに置いていかれないためには、基本的には前傾を強めることで対策できるが、骨盤が前傾せずに上半身だけが前傾した形になると効果が薄い。とはいえ骨盤という外から見えないものを操作するのは難しいので、腰を「台」にして、その台で上体を前に押し運んでもらうようなイメージを持つといいかもしれない。また、骨盤という「台」に載っている上体の側も、きちんと「運んでもらう」ためには、形状がブヨブヨと変化しないよう、ある程度腹筋と背筋を使って体を「締める」こと、イメージとしては「一つの塊」になるようにすること(ガチガチに固める必要は無いが)が肝要だろう。

特にコブでは、激しい減速と加速が極めて短いスパンで繰り返されるので「置いていかれる」リスクは高くなる。コブでは上体は起こし気味にするのが良いとよく言われる(少なくとも基礎スキー界隈では)が、デブの場合は必ずしもその教えに従うことが安定性にとって有利に働かない可能性がある。

プロに体を診てもらった結果

投稿者: | 2018年5月16日

以前の記事で、私自身のX脚について、素人なりの観察で原因を考察した

確証と改善策を得るため、整体クリニックで診断を受けた。アスリートも利用しているというクリニックだ。

以下、その結果。

大腿骨が骨盤に対して外に開いている(外旋位)ことと、脛骨が外側にふくらむように湾曲していること。この両方が組み合わさってX脚になっている。

この点、自分自身の見立ては正しかった。

脛骨の湾曲は、外科手術を行わない限り治せない。

大腿骨が骨盤に対して外に開いている状態については、整体の手技および普段の姿勢改善で治すことが可能。

脛骨の湾曲が治せない以上、X脚の完全な矯正は不可能だということがわかった。

大腿骨が骨盤に対して外に開いている原因は、骨盤の後傾にある。

この骨盤の後傾は、X脚だけでなくさまざまな問題を私の体に引き起こしているということがわかった。詳しくは割愛するが、腰痛・肩や腰のコリ・下半身のむくみなど。いずれも自覚症状は無いが、自覚が無い分、「限界ライン」を超えた瞬間に致命的な症状となる可能性があるとのことだ。

骨盤の後傾は、スキー滑走においても「よくないこと」とされているので、ぜひ改善したいところだ。

左右の歪みについても指摘を受けた。

右の骨盤が上がっており、右脚が左脚に対して「短い」状態にある。バランスを取るために、右肩が下がって左肩が上がっている。

これは、ブーツチューンのときにも指摘を受けていたことだ。ある程度ブーツの調整で補正できているが、ゴマカシの効かないコブになるとてきめんに左右差となって表れる。整地でもときおり左外足が「軽い」感じになるのは、左肩が上がっているせいだろう。

姿勢の歪みが慢性化すると、骨と骨の間に癒着が発生したりして、整体の手技でもどうにもならなかったりする場合もあるとのことだが、幸い私の場合はそこまで深刻ではなく、手技を受けた後の検査では「7~8割程度正しい姿勢が回復できた」という結果を得ることができた。

実際、受診後は、立っているとき・歩いているときの姿勢がこれまでと比べかなり異なるものとなっていることが自覚できた(すごくふんぞり返っているような感じがしてちょっと違和感があるが)。また、骨盤が後傾しているときと、そうでないときの姿勢の違いも自覚できるようになった。

以下は今後の生活で留意すべきこと。

  • 骨盤が正しく前傾しているときの姿勢を覚え、立っているとき・歩いているとき・座っているとき、常にその姿勢を意識する。
  • 脚を組んだり、あぐらをかくことは極力避ける。体が左右非対称となってしまうため。
  • 椅子には深く腰をかける。背もたれに体を預けすぎないようにする。
  • 内転筋を鍛える。

シーズンオフの数カ月でどの程度改善できるか、自分の体を使って実験するつもりで試してみたい。

ストレッチング・ベンディングの整理

投稿者: | 2018年5月11日

世の中のスキーフリークたちが語る「スキー技術論」、あるいはスキー雑誌や「上達本」が語る技術論の中にしばしば登場する「ストレッチングターン・ベンディングターン」の理解のされ方に、前々から得心が行かないものがあった。

一般的なベンディング・ストレッチングの理解のされ方というのは以下のようなものだと思う。

「ベンディングターンは、ターン中に脚を伸ばし、切り替えで脚を縮める滑り方である。
 ストレッチングターンは、ターン中に脚を縮め、切り替えで脚を伸ばす滑り方である。」

果たしてこのように単純なものなのだろうか?

例えば、http://www.effectiveskiing.com/Topic/Transitionの「Recentering」の節にあるこの連続写真。

これをストレッチングかベンディングか議論すると、「切り替え(2コマ目)で脚が縮んでいるからベンディングだ」と言う人が出てくるだろう。

私は必ずしもそうとは言い切れないと思う。

以下は全て仮説です。

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「腕の構え」は何のため?

投稿者: | 2018年4月30日

基礎スキーでは腕の構えやストックの持ち方がものすごく重要視される。全く同じスキー操作でも腕の構えやストックの角度で点数に違いが出るほどに。

シルエットの美しさを競う競技としてはこれは当然のことと言っていいだろうが、美しさを競わない場面、すなわちレクリエーションスキーやアルペン等の競技スキーにおける「腕の構え」は、滑走にどのような影響を及ぼすのだろうか?

以下は全て仮説です。

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ブーツの内傾角とすねの内傾角が違う?

投稿者: | 2018年4月25日

X脚問題のつづき。

前の記事で貼った画像をよく見ると、「ブーツの内傾角」と「すねの内傾角」が違うように見える。

普通、ブーツの足首部分が左右に曲がるということは無いはずなので不思議(ブーツのアッパーシェルカントはつけていない)。撮影アングルの問題か?

両方の線を延長してみると、「ブーツの内傾角」を延長した線が、上体の中心・内肩を通過するいわゆる「パワーライン」に該当するように見える。

調子に乗って、「ブーツの内傾角」にすねとももの角度が合うように雑にコラってみた。

X脚ではなくなって素直な姿勢に見えるし、なんとなくもっと深く内傾していけそうな雰囲気になった。

でも現実に外脚がこういうラインになるような姿勢を取るとなると、膝自身は左右にはほとんど動かないので股関節を外旋させざるを得ず、結果としてスキーの角付けが弱まり、つま先=スキーの先端がターン外側を向くことになるので、まともなターンにならないんだよなあ…

X脚問題

投稿者: | 2018年4月24日

いきなりだが私の滑りはX脚である。

これは直そうと思ってもなかなか直らないし、ブーツでどうにかしようと試みたりもしたがやっぱり直らないし、そもそも滑りに悪影響があるのかどうかもわからない(見た目が悪いのはわかるが)。

袋小路の暗夜行路、暗中模索の五里霧中といった状態である。

とりあえず原因かもしれないと自覚しているのが、脚の形だ。

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