突発で行ってきた日帰り軽井沢プリンス

日記

1月の成人の日絡みの3連休の中日に、日帰りで軽井沢プリンスホテルスキー場を初訪問してきました。

もともとこの3連休に滑る予定は無く、富山県の氷見で寒ブリを食す旅に出る予定でした。実際、前日の1月9日には富山まで行ったのですが、年末年始の寒波をも上回る記録的な大雪――富山ではなんと、平野部でも1日の降雪量が1mを超えたそうです――のため、北陸や新潟では新幹線以外の交通機関が完全に麻痺しており、氷見までたどり着けずに帰ってきたのでした(一応、富山駅の駅ナカで寿司を食べることはできました)。

大雪に埋もれた富山駅。
大雪に埋もれた富山駅。

そんなわけで連休の2~3日目が暇になってしまい、これから宿を確保するのは難しいだろうと思ったので日帰りで手軽に行けて、なおかつ日本海側の豪雪の影響を受けないであろう地域ということで、これまで何度と無くその姿を拝んでおきながら一度も滑ったことが無かった軽井沢プリンスホテルスキー場で滑ることにしたのでした。

1月10日(日)

この日も北陸・新潟は大変な大雪が降っていたようですが、ここ軽井沢は晴れ。軽井沢駅からシャトルバスでものの1~2分程度で到着というアクセスの良さは、ガーラ湯沢に次ぐと言っていいかもしれません。

中国からの旅行者に人気の軽井沢らしい看板。
(例年であれば)中国からの旅行者に人気の軽井沢らしい看板。

ただ、合理化にご執心のプリンスグループらしく、リフト券売り場の窓口は1つしか空いておらず※1正確には、「レンタル利用者用窓口」が2つ、「レンタル非利用者用窓口」が1つ。結構待たされたり、ロッカールームの空間設計が狭くて動きにくかったりと、いまいち行き届かない感が拭えない印象。こういうところは、同じ日帰り利用中心スキー場である神立スノーリゾートが素晴らしいので見習ってほしいですね。

ゲレンデに出てみます。まずはくりの木リフト→イースト高速クワッドと乗り継いで山頂へ。山頂からは浅間山、そして逆側の展望台からは珍しい裏妙義が間近に見えました。

ゲレンデトップから裏妙義方面の眺望。
ゲレンデトップから裏妙義方面の眺望。
ゲレンデトップの様子。正面には浅間山。
ゲレンデトップの様子。正面には浅間山。
展望台はこんな感じ。
展望台はこんな感じ。

この山頂を中心としてから扇状にコースが広がるレイアウトですが、2本の高速クワッドを軸とした中央部が初心者~初級者向け、下から見て左側に中級者向けの中斜面が2本ほど(パラレルコースパノラマコース)あり、右側に上級者向けの急斜面(アリエスカコース等)が集まっている、という感じで把握するとわかりやすそうです。

上級のアリエスカコースは整備中でまだオープンしていなかったため、まずは左側の中級コースを回してみました。

といってもパノラマリフトは休止、パラレルリフトからはなぜかパノラマコースへのアクセス路が閉鎖されていたため、実質回せるのはパラレルコースのみとなっていました(パノラマコースを滑るには一度山頂に上がらなければならない)。

パノラマコース。リフトは休止中。
パノラマコース。リフトは休止中。
パラレルコース。こちらはリフト運行中。
パラレルコース。こちらはリフト運行中。
パラレルリフトからパノラマコースへの連絡路はなぜか封鎖。
パラレルリフトからパノラマコースへの連絡路はなぜか封鎖。

パラレルコースは、そこそこの斜度と幅と長さがあり、ゆったりクルージングや基礎練習をするにはいいコースという印象。

この日は、2本の高速クワッドのうちウエストクワッドの方が点検中だとかで運行開始が遅れており、その分のしわ寄せがイーストクワッドに来て大変な混雑となっていました※2といっても、もし「例年通り」インバウンド客もいたとしたら、混雑はこの程度じゃ済まなかったでしょうが。

いつまで経っても「準備中」のウェストクワッド。
いつまで経っても「準備中」のウェストクワッド。
おかげで「密」のイーストクワッド。
おかげで「密」のイーストクワッド。

しかしどちらかのクワッドリフトを使わなければアリエスカコースへは移動できないので、仕方なしにゲロ混みのイーストクワッドに乗って、ゲレンデ逆側の端にあるアリエスカコースへ行ってみます。

アリエスカコースは途中で2本に分かれていますが、どちらも30度ほどの斜度があるごく短いコース。2本とも、素直な1枚バーンではなく、微妙なうねりのある構造をしています。また、雪面状況も、不整地というほどではないですが、少し雪溜まりが形成されており、カービングでギュンギュン切っていくというよりは、トリッキーな状況をうまく乗りこなすことに楽しみを見出すといった感覚で滑ります。

2本の短い急斜面で構成されるアリエスカコース。
2本の短い急斜面で構成されるアリエスカコース。

アリエスカコースは他のコース群とは切り離されたような立地となっており、おそらくこのスキー場で一番空いていて、一番「コアな」人々が集まる一帯なのではないかと思います。雰囲気も、他のコースのキャッキャウフフしたそれとは一味違いました。昼過ぎまでこのアリエスカコースをぐるぐるしてました。

これらの他には、スラロームバーン浅間コース(この日はポールトレーニングのため終日閉鎖)が上級者向けですが、いずれもクワッドを使わないと回せないのでちょっと面倒ですね。

スラロームバーン。
スラロームバーン。
ポールトレーニングが行われていた浅間コース。
ポールトレーニングが行われていた浅間コース。

昼食は、天気もいいのでウェスト高速乗り場付近に開かれた青空レストラン(?)でいただきました。でも水も自動販売機も付近に無いので、唯一の水分補給源が350円の小瓶ウーロン茶だけというのにはちょっと閉口。

昼食は青空の下で。
昼食は青空の下で。

昼食後にはちょっとだけ気合を入れて、パノラマコースの下部に作られたコブレーンにも入ってみました。このぐらいの斜度・ピッチ・長さであればかろうじて息切れせずに滑れるということを確認しました(笑)。

コブレーン。
コブレーン。

そんなこんなで、気がつけばリフトストップの16時になっており、まさかこんなに滑るなんて思っていなかったというのが正直なところ。やはり天気が良いってのはいいですね。

なんだかんだで滑り倒しました。
なんだかんだで滑り倒しました。

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1. 正確には、「レンタル利用者用窓口」が2つ、「レンタル非利用者用窓口」が1つ。
2. といっても、もし「例年通り」インバウンド客もいたとしたら、混雑はこの程度じゃ済まなかったでしょうが。

日記