年末年始をガン降りの志賀高原で過ごした4日間
年末年始は、実家から帰省しないよう言われたので、スキー人生で初めて、スキー場で年を越すことにしました。行き先はいろいろ迷ったものの結局は「安定の」志賀高原。
この年末年始は、記録的寒波が予測されていました。そのため公共交通機関では計画的運休が行われ、またマイカー利用についても12月の寒波での渋滞を教訓とした人が多かったのか、結果として交通機関の大規模な麻痺は無かったようです(志賀への上り坂でスタックする車が見られるのは「いつものこと」でしたが)。
12月30日(水)
重役出勤で12時前にゆっくりと志賀入り。新幹線、急行バスとも混雑はありませんでした。
滑り始めの時点では雪は降っておらず、高曇り。視界良好なのはいいのですが、足元の雪はかなり重くそして柔らかく、ボコボコした滑りづらいコンディションとなっていました。

1時間ほど滑っていると予報通り激しく雪が降り始めましたので、リフト券がもったいないなどという未練は捨てて潔く宿に撤退。今夜からは気温も下がり、ガンガン雪が降り続くはずなので、明日のパウダーに備えます。

ウェアもブーツも脱いで、お気に入りのチウーホテルのカレーを昼食にいただきました。



12月31日(木)
夜間の積雪は50cm以上にもなったようです。

一の瀬正面上部のノートラックを期待してリフト運行開始前に並びます。除雪のため5分ほど遅れての運行開始。勇んで斜面に飛び込むと…重い!志賀としては相当に重い雪で、積雪としては膝程度しか無いのに、後傾ポジションでないとまともに滑れません。これは相当腿に来る感じ。そして斜度が少しでも緩むと止まってしまいそうになり、緩斜面をただ移動するだけでも疲れます。ゲレンデでは、埋もれる人が多数発生していました。


ちなみにこの日、パーフェクターコースはクローズでした。

焼額山・奥志賀方面に行けば少しはマシかと思ったのですが、ダイヤモンドのリフトがおそらく除雪のため運行開始が遅れており、ようやく一の瀬を脱出できたのは10時頃となりました。
そしてそのダイヤモンドのリフトに乗っていたら何とびっくり、ダイヤモンドスキー場のバーンはきれいに圧雪がかかっています。これは滑るしかない!

もちろん圧雪斜面としては相当に柔らかいコンディションではありましたが、このガン降りの日にカービングが楽しめるとは思ってもみませんでした。2~3本滑るととリフトが混み始めたので、そのまま焼額山へと移動します。
ゴンドラは昨年同様、定員の半分の人数での乗車となっています。2ゴンでは建物の外に出ない程度の並びでも、5分ぐらいは待たないといけない感じ。1ゴンはそれほどのストレスを感じることはありませんでした。

さて、焼額でパウダーとなればオリンピックかスーパーGコース。まあどちらもすでにパウダーというより不整地になってましたが、この頃になると雪の勢いが弱まり、視界が良くなってきたので、そこそこ楽しめました。でもやはり緩斜面が辛い。


奥志賀にも行ってみようとしたのですが、奥志賀はリフトが第1ペアしか動いていないとのことで断念。

ボコボコばかり滑って脚もかなり限界に近づいてきたので、コンディションが良いことが期待できる白樺コースに向かってみます。すると予想通り、いや予想以上、ほとんど凹凸が無いフラット状態が保たれた快速バーンがそこに待っていました。しかもちょうどこの頃になると天候も回復、青空と太陽を拝むことができるようになりました。

白樺コースは、回すにはリフトとゴンドラを乗り継がなければならないため滑る人が少ないく、良いコンディションがキープされやすいです。普段ならわざわざ「回し」はやらないコースなのですが、この日はもうまともに滑れるのがここぐらいしか無いので、3本ほど滑らせてもらいました。そしたら腿がガチで攣ってしまったので撤収。

この日は昼食も取らずに滑っていたので腹ペコ。まだ2時台ながらチウーホテルのランチは終わってしまっていたので、宿泊した宿であるシルバー志賀に併設のジャンクフード喫茶・サルスベリでいただくことに。
ダブルチーズバーガーというのがあったので、マックのそれをイメージして気軽に頼んだらこんな頭の悪い(褒め言葉)ハンバーガーが出てきて一人で大興奮。なんとか食べきったものの、この日の夕食は味がしませんでした(笑)。

1月1日(金)
新年明けて1月1日。夜間には降雪がありましたが、昨日ほどの量ではなかったようで、昨日のように埋もれる人続出のようなことにはならなそう。雪質は昨日より軽く、滑りやすいコンディションとなっていました。

この日は待望のパーフェクターがオープン。ノートラックをいただくことができました。

が、昨日までの滑走でパンパンになった脚では、斜度が緩んでからパノラマコースへと合流するまでの間のラッセルがきつすぎて、回すことは断念。このコースにわざわざ入ってくる人はほとんどいなかったので、脚さえ完全体であったなら、最高のパウダー回しが楽しめたところでしたが、ここは鍛錬不足の自分自身を責めるほかありません。

この日はダイヤモンドのリフトも定刻通り動き始めたようなので、焼額山を経由して奥志賀へ行ってみます。
焼額山のオリンピックコースは、最初は雪が深すぎて下部の緩斜面が辛かったのですが、2本目以降は適度に踏み荒らされて面白い斜面になっていました。
そして今期初の奥志賀。いやあ奥志賀の真髄ここにありという感じの、さすがの雪質ですね。すぐ隣のヤケビと比較しても一段抜きん出ています。ボコボコしていないわけではないのですが、ボコボコから来る衝撃は優しく、サーフィン感覚(サーフィンやったことないけど)で楽しめます。



ダウンヒル、その後第2エキスパートの脇を、脚が限界になるまで回し、最後はバスに乗って宿のある一の瀬に帰ろうとしたのですが、バスの時間を1時間間違えて覚えてしまっており、便が無いため滑って一の瀬まで帰ることに。結果完全に脚が死にました。

この日は昨日と違って最後まで雪が止むことはありませんでした。
1月2日(土)
滞在最終日。夜間の降雪は降ったり止んだりといった感じだったようで、この日はパウダーよりは圧雪を滑る方が楽しそうな予感。というかパウダーは昨日まででもうお腹いっぱい。

朝一の一の瀬正面上部は、このバーンとしては珍しく、安心して高速大回りができる良好なコンディション。

この感じなら奥志賀もきっと良いだろうと思い、速攻で奥志賀に移動します。が、標高が高いせいかはたまた地形の関係か、奥志賀は視界が悪く、足元のコンディションは良いものの快速で飛ばすのはちょっとためらわれる状況。

とはいえ、こまめに止まりながら状況確認して滑る分には問題無く、ピシっと整備された第2エキスパートを大回りで滑る快感を堪能させてもらいました。

それと、めったにオープンしているところを目にすることができない熊落としコースもオープンしていたので滑ってみました。端の方にわずかにパウダーも残っており、「脚さえ生きていれば」楽しかっただろうなぁという感想です。昨日までの滑走ですっかり疲れ切った脚にはきつかった…。

昼頃まで奥志賀で滑走し、バスに乗って一の瀬へ。さすがにやっているだろう(時刻は1時40分)とチウーホテルのレストランに行ったら、なんとランチ営業は1時30分で終了とのこと。ついぞ「ビーフシチウー」が食せなかったのが心残りですが、たっぷりと脚を痛めつけることができた満足感とともに、バスに乗って帰路につきました。

今年はインバウンドが少ないから長野駅行きのバスも混雑しないだろうと思いきや、スノーモンキーパークから「いつも通り」大量の外国人が乗り込んできてほぼ満員での運行となりました。
4日間を通して、リフトの混雑をそれほど実感する場面はありませんでした。最も人出が多く感じたのは最終日の1月2日ですかね。
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