白樺高原で2020-21シーズンイン&基礎トレーニング
2020-21シーズンインを、白樺高原国際スキー場で果たしました。
2020年の冬は、秋頃にはラニーニャ現象が予測され雪山愛好家を沸かせたものの、いざ11月に入るとなかなか気温が低下せず、11月中の早期オープンを予定していたスキー場が次々をオープンを延期。かと思いきや12月中旬になるといきなり記録的・災害的な豪雪に見舞われるという波乱の幕開けとなりました。
特に12月16日から17日にかけての、中越地方(湯沢・塩沢・小出地区)の豪雪は、普段から大雪には慣れているこの地域をもってしても大混乱に陥れるほどのもので、関越自動車道では1000台以上の車が立ち往生し、自衛隊も出動し救出活動を進めたものの、40時間近く車内で過ごすこととなった人も出ました。
そんな中私は、12月19日~20日の2日間、中信蓼科地区の白樺高原国際スキー場で、いつもトレーニングを受けているコーチによるベーシックトレーニングという形で雪上シーズンをスタートしました。
この地域は例年積雪量はそれほど多くなく晴天率が高いのが特徴で、このときも新潟や北信では大雪があったようですが、比較的安定したコンディションでトレーニングできたことは良かったです。
また、一概に喜ぶことはできませんが、例年この時期にやってくる都内の学校のスキー授業が無くなったようで、そのため1コースのみのオープンにしては比較的快適な環境で滑ることができました。
トレーニングの内容を紹介します。
- 股関節の内外旋
外股関節を内旋、内股関節を外旋させることでターンの鋭さ・ターンスピードを向上させる。特に内股関節の内旋は普段あまり意識されないが、外スキーの進路を邪魔しないために重要。切り替えでは、内外が入れ替わるので必然的に各脚の旋回方向も入れ替える。
- 脚の長さの入れ替えによる切り替え
切り替えには「上体を落とす(クロスオーバー)」「足首関節を使ってエッジを返す」など様々な方法論があるが、ここでは「脚の長さを入れ替える」ことによる切り替えという方法論を採用する。
ターン中は、外脚が長くて内脚が短い状態になるが、その長さの関係を入れ替えることによって切り替えの動作につなげる。
- 上体の順ひねりと、ハンドワークによるその補助
上体も股関節の旋回に合わせるように、スキーが回転するのに追従してターン方向に若干ひねる。スキーの回転に対して上体のひねりが過剰になる、あるいはひねりがスキーの回転よりも先行してしまうとローテーションとなるので、そうはならないよう注意する。
この上体のひねりも、股関節の回旋と同様、切り替えのタイミングで向きを反転させる。
- 内脚を体の下に引きつける
内足の足首関節を背屈させる(足の甲すねに近づけるような動き)ことにより、内スキーを体(腰)の下に引きつけるような動作をターン中常に行う。これにより両スキーに過度な前後差が生まれることを抑止し、内スキーが次の外スキーに切り替わるときに、体がそれに対して後傾のポジションとなることを防ぐことができる。
上記の各動作は、切り替えのタイミングで同時多発的に左右を反転させなければならない。
すなわち、切り替えのときには、
左右の脚の長さを入れ替えると同時に、それまで内旋させていた方の股関節を外旋させると同時に、それまで外旋させていた方の股関節を内旋させると同時に、上体のひねりの方向を反転させると同時に、それまで体の下に引きつけていたのと逆側の足を体の下に引きつける
ということを行う必要がある。
これらの各動作が同調するよう、反復練習を行うことが重要。
動画
撮影してもらった滑りを掲載します。音声はカットしています。
いずれも、前半を低速(ずらしのターン)、後半で高速(カービングターン)への展開する内容です。
この時は、斜面の斜度に対して立つ角度がアジャストできておらず、切り替えからターン前半にかけての重心位置が適正なポジションよりも山側にずれてしまっている。いわゆる「体を落とせていない」。
② 上記の点を修正するよう意識して滑走。
③ ②までの要素に加え、内足を体の下に引きつける運動(前後差をなるべくつけない)を取り入れて滑走。
これによって次のターン始動時の外足(それまでの内足)に対する上体のポジションが後ろ寄りになることを防ぐことができる。
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