日帰り湯沢高原で湿雪と戯れた一日

日記

日曜のみ予定が空いたので、チョイ滑りに最適な湯沢高原スキー場に行ってきました。

湯沢高原スキー場は、

  • 新幹線の駅から徒歩で行けて、タクシーでもワンメーター
  • ガーラのように混まない
  • 標高は湯沢として高い1000m級(かぐらスキー場のみつまたエリアと同等)
  • 温泉施設が併設

という特長を備えたスキー場で、移動のめんどくささや混雑を極力避けて、日帰りでちょっと滑りたいというときにうってつけのゲレンデ。

とはいえ訪問するのは2級受検の頃以来なので、7~8年ぶりってことになるのかな?

3月1日(日)

当日、湯沢の駅前は雨。天気が悪くなければスキー場まで歩いて行こうと思っていたのですが、ここはさくっとタクシーを利用しました。初乗りの700円弱で行けてしまうので悩む必要すら無いですねw

越後湯沢駅前は雨だった。
越後湯沢駅前は雨だった。

ロープウェイに乗って上に上がると、雨ではなく雪でほっと一安心。しかしながらガスで視界がそこそこ悪く、雪質も湯沢エリアであることを差し引いたとしてもかなーりウェットで、水分が多すぎて半分ぐらい固形物と化している、湯沢界隈ではたまに遭遇するあの雪。強く踏み込むと足場崩れるのはザラメと一緒ですが、ザラメ雪が「ザラザラ」とアナログに崩れていくのに対して「ボロボロ」とデジタルに崩れていく、難しい雪です。北海道で滑ったのとは何か完全に別の物体でしたw

湯沢高原のメインコースであるキスゲコース。
湯沢高原のメインコースであるキスゲコース

最上部の青いケシコースの1本目だけ、なんちゃって新雪状態になってて楽しかったですが、それ以外はただひたすら荒れた雪を滑ります。気温は低くないものの、ガスの水滴が体にまとわりついて、「寒い」というより「冷たい」。ついでに言うと花粉症で鼻水が止まらない。まさにザ・修行モードでした。

上部、ケシの花コース。画像あと良さそうに見えるのだが…
上部、ケシの花コース。画像あと良さそうに見えるのだが…

twitterをチェックする限り、かぐらの上の方は雪質良かったっぽいので、面倒臭がらずにかぐら行っとけば幸せになれたのかもしれませんが、こういう雪がスキーを「強く」してくれるんですよね。スパルタだけど優秀な「先生」です(と負け惜しみ)。

そんな中でも絶品(当社比)と言っていいバーンコンディションを味わえたのが、コマクサコース上部。

コマクサコースの「おいしいところ」。
コマクサコースの「おいしいところ」。

しかしこのコマクサコースというのはいわゆる下山コースであり、気持ちのいいコース上部を過ぎると、後は落ちたら死ぬレベルの崖にへばりついた細い道を九十九折りで下降していき、最後には普通の公道を板を外して渡らなければならないというワイルドすぎるコースなので、とてもじゃないですが一瞬の気持ちよさのために何度も回す気にはなりません。まあ、だからこそいいコース状態が保たれるんですけどね。

というわけで、ここを滑ったのは様子見に1本と帰るときのもう1本の2本だけでした。

コマクサコース(帰るときに撮影)
コマクサコース(帰るときに撮影)

そういえば落ちたら死ぬと言えば、山頂からの迂回コースであるパノラマコースもなかなかのヤバさ。こちらはコース幅は比較的広いので、曲がりたいのに曲がれなくて落ちるというようなことは無さそうなのですが、コースの外は木すらロクに生えていないマジモンの崖なので、今日みたいな濃霧の中でスピード出したりよそ見してたりするとマジで落ちかねません。特にこちらは、落ちたら無理やり崖を下ってコースに復帰、みたいなこともできない※1コマクサコースは一応それができる。理論上は。ので、落ちたらレスキュー呼ぶしか無いです。初級コースだからといって油断せず、ご安全に。

パノラマコースからは、かぐらスキー場のみつまたエリアも見える。
パノラマコースからは、かぐらスキー場のみつまたエリアも見える。

それはそうと、滑ってるうちにガスは取れて、次第に天気がよくなってきました。石打の山頂から見慣れた魚沼平野ビューも撮れました。平野部分が石打から見るよりちょっとだけ遠くなってます。あと鼻水もようやく止まってくれました。

魚沼平野ビュー。
魚沼平野ビュー。

巻機山を擁する上越国境稜線方面も。

巻機山方面。
巻機山方面。

下部の布場ゲレンデはリフトが撤去され、かわりにスノーエスカレーターが設置されていましたが、閑散としていました(ファミリーゲレンデは従来通りリフト営業中)。

リフトが撤去された布場ゲレンデ。
リフトが撤去された布場ゲレンデ。

ゲレンデは、昼近くになると意外と人が増えて賑わってきました。とはいえリフトはどれも飛び乗りですが。

そこそこ賑わってきたゲレンデ。
そこそこ賑わってきたゲレンデ。

人が増えてもむやみやたらと飛ばすような人はここにはおらず、平和ですね。

浅めのコブラインもできてました。

コブコブ。
コブコブ。

ただ漠然と滑るだけでもなんなので、この日はシーズンイン時のトレーニングで課題として提示されていつつもこれまでなかなか実践できていなかった、肩甲骨の構えに意識を向けてみました。

肩甲骨どうしを近づけるように胸を張った姿勢。大きな外圧にも「潰されない」ための姿勢。これができれば、外圧が大きい高速ターンからの抜け出しが速くなるはず。

緩斜面から始めつつ、急斜面でスピードが出て上半身の前傾が深くなってもこの姿勢を崩さないように。普段の姿勢が猫背なので、油断するとすぐに猫背になってしまいますが、滑り出す前、リフトの上で、何度も確認してやるべきことを自分に刷り込み。足元が荒れてもそちらに意識を取られないよう集中。滑り出す前に「この姿勢!」と確認してから滑り出すことで、少しは滑走中も維持できるようになったかな。

あとは北海道で密かに自撮りしたときに気になった、右外足時に外肩が上がってしまうのを修正。

撮影してないので成果のほどはわかりませんが、少しでも自動化に繋げられていればいいな。


雪質もアレですし、今日は元々「チョイ滑り」のつもりだったので、午後1時半を回ったあたりで撤収、ロープウェイ山麓駅に併設の温泉「こまくさの湯」に入って、晴れとなった温泉街をのんびり歩いて湯沢の駅から新幹線に乗って帰りました。

気持ちよく晴れ上がった湯沢温泉街。
気持ちよく晴れ上がった湯沢温泉街。

日曜日なので、行きの新幹線が空いていたのは想定内でしたが、「コロナ効果」のためか帰りの新幹線までガラ空きだったのはちょっと驚き。湯沢の駅構内はそれなりに賑わっていたのですが。

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1. コマクサコースは一応それができる。理論上は。

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