旭川周辺スキー場めぐりの旅4日間 最終日(富良野・北星・日の出・美瑛町民)
北海道旭川周辺スキー場めぐり、最終日となる4日目です。
3日目の記事はこちら。
4日目 2月10日(月)
いよいよこの旅も最終日。目星をつけていたスキー場はすでに一通り巡れたので、どこへ行こうか迷いました。
初日に良いコンディションで味わうことができなかったカムイスキーリンクスにリベンジを期待して再訪するか。昨日最高だったぴっぷをおかわりするか。あるいはいっそのこと富良野スキー場まで足を伸ばしてみるか。
悩んだ末、「数をこなしたい」というコレクター根性により富良野スキー場へ行くことにしました。時間が許せば、そこから旭川空港に戻る経路上にあるいくつかのローカルスキー場も巡れるかもしれない、という計算も働いてのことでした。
8箇所目:富良野スキー場
天気は曇りときどき雪。
旭川市街から1時間30分ほどで富良野スキー場に到着。富良野は初訪問というわけではなく2回目なのですが、初回訪問はまだスキーを本格的に始める(というか再開する)以前だったので、斜面がどんなだったかなどをほとんど記憶していませんでした(その時人生で初めて賞味したスープカレーの味は鮮明に覚えているのですがw)。なので主観的には「初訪問」の感覚。

ここ数日の寒さはほんの少し和らぎましたが、富良野はトップの標高が高いのでやっぱり寒いです。
しかし標高の高さは雪質の良さを意味します。今回の旅で歴訪したスキー場の中ではダントツの雪質(他の雪質が悪かったわけでは決してなく、富良野の雪が異次元に良いということです)。

ゴンドラやロープウェイを使ってのロングコースクルージングが実に気持ち良いです。ここ富良野も「コース外」になかなか美味しい斜面(しかもオープンバーン!)がありそうでしたが、何も知らない一見が突っ込むのはやはり危険なので自重。

懸念された混雑も、ロープウェイ・ゴンドラが若干並ぶ以外はほとんど無し。もちろんコース上でのライン取りは自由自在です。最も気に入ったのは北の峰側のジャイアントコースですかね。

客層は、欧米系の外国人が多数。ただし今年はコロナウィルスによる新型肺炎の件で中国からの渡航者が大幅に減っている※1北海道の試算によると、200億円以上の収入が失われる予測とのこと。ため、例年はもう少し違う状況かもしれません。


難易度最上級(◆◆のダブルブラックダイヤモンド)のプレミアムゾーンもオープンしていたのでトライしてみました。まあもちろん深雪なんて無く、全面コブだったわけですが、途中3回ほど休憩挟んでなお息も絶え絶えなりながらも完走できました。しかしこれで4日連続滑走で逝きかけてた脚が完全に売り切れになりました(笑)



一通りのコースを滑って満足したので、午後1時ごろに撤収。空港には18時に着けば十分なので、ここからラストスパートのローカルスキー場めぐりに入ります。
9箇所目:中富良野北星スキー場
夏には観光ラベンダー園になる丘を使ったスキー場。索道はシングルリフト1基、1回券が50円。

富良野以上に大雪山に近く、また斜面が大雪山に正対しているため、大雪山のビューポイントとして秀逸。ゲレンデトップには東屋も建っていました。

ゲレンデは非圧雪(数日に1度の圧雪?)のためボコボコの段差だらけで、見た目以上に難易度が高かったですw


10箇所目:上富良野町日の出スキー場
ここも公園の丘を使ったと思われるミニスキー場。
ここの索道はシュレップリフトというやつで、人生初体験。乗車中は股をしっかり閉じていないと「搬器」がスッポ抜けるので、股関節が開き気味の中年にはやや辛かったですw
利用料は1回50円。リフト券は、リフト監視小屋で販売しています。


自分の他には親子連れが1組2組といった感じでした。

11箇所目:美瑛町民スキー場
この旅で最後に訪れたスキー場。
「丘の町」として有名な美瑛町の町外れの丘を利用したスキー場で、索道はロープトウ1基。利用料はなんと無料!
余談ですが、このロープトウ、高さが子供に合わせて作られていて、乗り場ではロープが自分の膝下ぐらいの高さを通るので、バーを掴むのに非常に苦戦しましたw

ゲレンデ自体はごく小規模なのですが、ゲレンデの裏というか奥の方に別の丘があり、そちらはお手軽な「バックカントリー」のフィールドとして使われているようでした。そのためか、意外にもガチな感じのスノーボーダー数人の姿も見られました。その他のお客さんは概ねファミリーですが、結構入れ替わり立ち替わり人がやってくる感じで、この日訪れた3つの「ミニスキー場」の中では一番賑わっている印象を受けました。

なお、ゲレンデの中でも、端の方を探せば「面ツルパウダー」がありました。斜度的にターンはできず、直滑降で味わうのみでしたが(笑)

16時前に滑走を終了し、給油がてら美瑛の街を見物した後、旭川空港で車を返却し東京へと戻りました。

旅行のまとめ
4日間で11箇所も巡ることは当初想定しておらず、思いの外充実した(=体に来た)スキー旅行となりました。
訪問したスキー場一覧(訪問順)
- カムイスキーリンクス(旭川市)
- 伊ノ沢市民スキー場(旭川市)
- サンタプレゼントパーク マロースゲレンデ(旭川市)
- 旭岳ロープウェイ(上川郡東川町)
- キャンモアスキービレッジ(上川郡東川町)
- ぴっぷスキー場(上川郡比布町)
- 和寒東山スキー場(上川郡和寒町)
- 富良野スキー場(富良野市)
- 中富良野北星スキー場(空知郡中富良野町)
- 上富良野町日の出スキー場(空知郡上富良野町)
- 美瑛町民スキー場(上川郡美瑛町)
中でも印象に残ったのはやはりぴっぷスキー場の素晴らしさ。もしこのゲレンデが関東近郊にあったなら、相当人気のあるスキー場になっていたでしょう。イメージとしてはアサマ2000の上位互換。
次に挙げたいのはサンタプレゼントパーク。こちらは街からの近さとゲレンデポテンシャルの高さのバランスが高水準で保たれているという印象でした。「こんなスキー場が街から15分の場所にあったら、そりゃ上手くなるはずだわ」とボヤきたくなるぐらいw
富良野スキー場は当初訪問する予定が無かったのですが、行ってみればやはり「全国区」の実力は本物だと実感させられます。混雑度や価格帯※2富良野のスキーツアーは、ニセコやルスツなど新千歳空港からアクセスするスキー場のツアーよりも一回り価格が安い傾向がある。、アクセス所要時間を考えれば、本州から訪れるにはかなりおすすめできるスキー場だと思います。
その他多くのローカルスキー場を訪問しましたが、本州ではとても「成り立たない」であろう小さなスキー場たちが、地元の人の生活の中に根ざし、毎日活気にあふれているさまを見られとても幸せな気持ちになりました。もちろんこれらの裏で、止むに止まれぬ事情により消えていくスキー場も毎年多数あるわけですが、今あるスキー場たちの一日も長い存続を願わずにはいられませんでした。
1. | ↑ | 北海道の試算によると、200億円以上の収入が失われる予測とのこと。 |
2. | ↑ | 富良野のスキーツアーは、ニセコやルスツなど新千歳空港からアクセスするスキー場のツアーよりも一回り価格が安い傾向がある。 |
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