少雪ながら晴天快適な野沢温泉でリゾートスキー3日間

日記

毎年恒例、スキー以外の趣味の仲間との野沢温泉スキー旅行に行ってきました。

1月25日(土)

天気は晴れ。飯山駅から野沢温泉ライナー(バス)に乗って現地入り。去年は2台だったのが今回は3台体制。年々人が増えている気がします。

温泉街は積雪ほぼゼロ。スキー場までの坂道が歩きやすいのはいいことですが…。

雪の無い野沢温泉街。
雪の無い野沢温泉街。

先乗りして前泊していた組と合流し、長坂ゴンドラ山麓駅近くの「カントリーパパ」で昼食。その後、長坂ゴンドラに乗って上ノ平へ。

長坂ゴンドラからの眺め。
長坂ゴンドラからの眺め。

今回も小さい子供たちがいるので、やまびこへは上がらず上ノ平ゲレンデを滑ります。去年初めてスキーを履いて、泣きながらお父さんに抱えられて滑っていた子は、先週舞子で「ママミキー」のレッスンに参加したとのことで、もう余裕で一人で滑れるようになっていました。子供の成長の速さはすごい!

上の平ゲレンデの様子。
上の平ゲレンデの様子。

上ノ平フォーリフトの乗り場は、今までちょっと見たことの無い混雑をしていました。外国人(人種的には欧米系)が多いのは例年通りなのですが、これまでは「割と滑れる外国人」が多かったのが、今年は初級者っぽい外国人が急に増えたような印象です。そのため緩斜面の上ノ平が混雑するようになったのかもしれません。

混雑する上の平フォークリフト乗り場。
混雑する上の平フォークリフト乗り場。

それと上ノ平と言えば、「手が届く青看」が名物ですが、今年は頭上遥か上にあり、とてもじゃないけど触れる高さではありませんでした…。

とても高い位置にある上の平青看。
とても高い位置にある上の平青看。

ゴンドラで下山し、いざ温泉へ…と繰り出したのですが、外湯はどこも大混雑。結局この日の温泉入浴は諦めざるを得ませんでした(宿泊した宿は温泉を引いていない)。「温泉街の規模に比較して湧出量が少ない」という野沢温泉の弱点が、近年の急激な需要拡大によって顕在化した形ですね。しかも平日でも結構な混雑が発生している状況を踏まえると、「地元の人が温泉に入れない」という状況になっている可能性も高く、このまま行くと草津のように外部の一般人が入れる外湯は(全部で13あるうち)3つだけ、といった形になる日も来るのではないかと思います。

混み合う夕刻の温泉街。
混み合う夕刻の温泉街。

1月26日(日)

天気は快晴。

晴れ渡る日影ゲレンデ。
晴れ渡る日影ゲレンデ。

午前中、子供たちはレッスン受講またはキッズパークで遊ぶこととなり、大人だけで滑ります。上ノ平、パラダイス、湯の峰といったあたりをメロウな感じで回します。雪の量は少ないけど「質」に関してはさすが野沢、非常に滑りやすい雪で快適です。バラダイス以上の標高なら、ブッシュが出ているような場所もほとんどありませんでした(ただしその下については…後述)。

快適に滑ることができたパラダイスゲレンデ。
快適に滑ることができたパラダイスゲレンデ。

日影ゲレンデベースの「やまき」で昼食。ここは一部の席だけですがブーツを脱いで寛げるのでファミリーには好評のようです。

レストランのテラスから見た日影ベースの様子。
レストランのテラスから見た日影ベースの様子。

午後はふたたび子供たちも一緒に上ノ平へ。大人組と子供(+子供のサポートをする大人)組に別れ、私は「子供のサポートをする大人」として後者のグループに同伴し上ノ平を滑りました。レッスンを受けた子はさらに自信をつけて、私がカメラを向けるとカメラ目線でポーズを取る余裕まで生まれていました(笑)。

大人組はやまびこゲレンデに行ってコブなどを滑っていたそうです。

子連れ組はこの日までで帰宅。夕食後の9時ごろに温泉に行ったところ、かろうじて入浴できました。結局2泊3日滞在して温泉に入れたのはこの一度きり。「温泉主体・スキーはサブ」のスタイルで楽しみたいなら、野沢温泉はすでに不向きなロケーションになったと思った方がいいですね(逆ならばもちろん問題ありません)。

1月27日(月)

天気は曇り。この最終日は大人だけでの滑走となりました。

3日目にして初めて、やまびこゲレンデへ上がります。曇りは曇りでも高曇りのため眺望はよく、苗場や妙高はもちろんのこと、日本海と佐渡島(!)まで見えました。

やまびこゲレンデからの眺望。
やまびこゲレンデからの眺望。
かすかに見えた佐渡島。
かすかに見えた佐渡島。

Bコースのコブは例年よりかなりえぐい形になっていましたが、それでも底の部分に土が見えるようなことはありませんでした(コブコースは見ただけで滑りませんでした)。

やまびこBコースのコブ。
やまびこBコースのコブ。

やまびこを3本ほど回した後は、新コース経由でスカイラインへ。このスカイラインも途中で少雪のため途切れており、強制的に柄沢ゲレンデへ誘導されます。その柄沢も、上部は快適に滑れるものの、下半分は地形がそのまま出てボコボコ、さらに最下部はゲレンデというよりは「原野」のような風景で、最終的には連絡リフトの手前でスキーを外さなければならない状況になっていました。

原野と化した唐沢ゲレンデ下部。
原野と化した唐沢ゲレンデ下部。

普段は雪に埋もれている野沢温泉シャンツェもその姿を間近で見ることができました。

野沢温泉シャンツェ。
野沢温泉シャンツェ。

長坂ベースで昼食を取った後は上ノ平のパークを冷やかした後、チャレンジコース経由で下山。チャレンジは一部茶色で怪しかったですが、それでも雪質はよく、ガリガリアイスバーンになる直前で持ちこたえており、今回持ち込んだのはファットスキーでしたが、しっかりカービングが味わえました。このへんはさすが野沢ですね。

今回はファット板で滑りました。
今回はファット板で滑りました。

ユートピアBコースは少雪のため閉鎖。林間コースを迂回して下山することとなりました。

15時30分頃に滑走を終え、飯山駅行きのバスに乗って帰宅しました。

野沢温泉スキー場 ゲレンデ状況まとめ

異常を通り越した「超常少雪」の2019-20シーズン。1月下旬時点での野沢温泉スキー場の状況は以下の通りでした。

まず、パラダイス・湯の峰から上は全く問題無し。これは標高1,100mラインあたりに該当します。水無も、滑ってはいませんんがおそらく問題無しでしょう。

そこから下はというと、シュナイダー上部(チャレンジとの分岐地点まで)では、部分的に茶色が出ているものの避けるのは難しくなく、仮に踏んでしまってもそこまで問題はなさそうな感じ。

チャレンジはややアイシーで、あれで「中級」を名乗るのは厳しい感じではありましたが上級者にとっては逆に快走バーンとなっていました。

日影・長坂の両ベースゲレンデは、圧雪が十分に出来ず下の地形がそのまま出てしまっているので滑りにくい状況。日影は滑り出しのごく一部ながら、ピスラボが露出してしまっていました。

日影ゲレンデの露出したピスラボ。
日影ゲレンデの露出したピスラボ。

カンダハーは遠目に見てもわかるぐらい土が出ており完全に壊滅、当然閉鎖。

シュナイダー下部はコースとしてはオープンしているものの、ブッシュだらけで板を傷める覚悟が無いと難しい。牛首も同様の状況。

ユートピアBコースは前述の通り少雪で閉鎖。

スカイラインは、タヌキコースとの分岐地点で閉鎖され、強制的にタヌキコース(もしくはそれより上部で分岐するカモシカコース)を経由して柄沢ゲレンデに降りるよう誘導されます。そのためスカイラインコースは、実質的なコース長が半分ぐらいとなっており、「スカイライン回し」は非常に効率が悪くだれもやっていない様子でした。

その柄沢ゲレンデは前述の通り、上部は状態がいいものの、下部はまともに滑るのも難しいレベルの凹凸が連続しており、最下部はポールで誘導される一部以外は「原野」状態、滑れる部分もところどころ路面のコンクリートが出ているような状況。柄沢ペアリフトは、搬器の据え付けすらされていませんでした。

グランプリ・ジャンピング・向林・はちまんといった「深雪系」コースは当然のごとく軒並み閉鎖(そもそもこれらは通常年でも滅多にオープンしているところを見られませんが)。

また、ベース部の日影→長坂、長坂→柄沢の連絡コースも滑走不能のため、各ベース間の移動は連絡リフトまたは自動車による送迎(無料)を使う必要があります。日影⇔長坂間の送迎は、通常であればスノーモービル牽引の「ナスキー号」ですが、モービルも使用不可能なため普通のワンボックスカーでの運行となっていました。

日記