石打丸山で激アツ春スキー1日間+α

2019年3月21日日記

先週末は「心のホームゲレンデ」こと石打丸山スキー場で滑ってきました。

日曜日の夕方に用事があり、またもともと日曜は天気が崩れる予報が出ていたので、土曜日のみの滑走予定としていたのですが、直前に予報が変わり、日曜午前中だけは晴れると出たので急遽延泊することとし、日曜も朝だけ滑ってきました。

石打丸山スキー場では、今シーズンからアーリーモーニングサービスが開始されました(3月の休日のみ)。新設リフトである「サンライズエクスプレス」を含む2本のリフトを朝7時30分から運行し、2000円※1午前券・1日券とのセットで割引あり。また当日有効の2日券・3日券を持っている場合は1000円の追加で利用可能。で通常営業前から滑れるサービス。今回は当日朝の新幹線が満席だった関係で前日のうちに現地入りしていたため、土曜日からこのサービスが利用できました。

3月9日(土)

予報通り、素晴らしい晴天が広がりました。

雲ひとつ無い朝のゲレンデ。
雲ひとつ無い朝のゲレンデ。

新設されたスキーセンターでアーリーモーニング付き1日券を購入し、サンライズエクスプレスの稼働を待っていると、その背後から太陽が昇ってきて文字通りの「サンライズ」エクスプレスとなりました。

「サンライズ・ビハインド・サンライズエクスプレス」。
「サンライズ・ビハインド・サンライズエクスプレス」。

サンライズエクスプレスは、6人乗りチェアリフト3器に続いて10人乗りゴンドラ1器、という組み合わせで回っているようで、普通に乗るならチェアリフトを選んだ方が早そうです。ゴンドラは主に観光客向けという位置づけと思われます※2もちろん、板を搭載することは可能。

2番目の搬器に乗車します。リフトは廃止されてしまったデビルダウンコースの上を通っていきます。確かにコースのど真ん中に支柱が鎮座してしまっていますが、コースとして使えないほど邪魔ではないようにも思えます。まあ経費の絡みもあるんでしょうね。

今回はファット板で滑ります。
今回はファット板で滑ります。

リフトはチロル看板の広場に到着。早速ザイラーゲレンデを滑ります。見た目には固そうでしたが、実際には柔らかい雪で滑りやすかったです。しかし間もなくザイラーは講習のため閉鎖となってしまい、残る1つの中級ゲレンデであるホピヒラーコースに滑走者が集中、見る見る間にグサグサの荒れ地と化してしまいました。

朝一のホピヒラーコース。この状態は長続きしなかった。
朝一のホピヒラーコース。この状態は長続きしなかった。

そのうちに中央第3高速リフトが動き始めたので乗車。続いて9時ちょうどに山頂クワッドも動き始めたのですかさず乗車します。アーリーモーニングチケットの有効期限が9時30分までなので、わずか30分とはいえ2000円で山頂ゲレンデを滑ることができる、ということになります。これはかなりお得なチケットな気がしますね。

心躍るシマシマバーンを見ながら山頂へ。
心躍るシマシマバーンを見ながら山頂へ。

山頂からは「お約束」の魚沼平野の眺望を撮影した後、早速滑り出します。やはり標高の高い山頂は雪質も(下の方と比べれば、ですが)良く、爽快な大回りが楽しめました。

山頂から魚沼平野を望む、石打自慢の眺望。
山頂から魚沼平野を望む、石打自慢の眺望。

が、気持ちよく滑れたのは最初の3本目ぐらいまで。通常営業時間に入ったこともあり、お客さんが一気に増え、山頂ゲレンデも即座に荒れ地と化しました。というわけで山頂は4本で撤退し、お気に入りであるハツカ石スーパーゲレンデへ。この移動には国体コースが便利なのですが、この日は閉鎖中でした※3コース廃止かと思ったのですが、コースマップには載っているのでそういうわけではない模様。

なのでパラダイス尾根→ジャイアント→中央斜滑降コースという迂回ルートでスーパーゲレンデへ。ここは比較的滑走者が少なく、斜度も緩すぎず急すぎずでいつも気持ちよく滑れます。

快適に滑れるハツカ石スーパーゲレンデ。正面に迫る飯士山も良い。
快適に滑れるハツカ石スーパーゲレンデ。正面に迫る飯士山も良い。

ここを5~6本回したところで、まだ10時台ですがお腹が減ってきたので昼食に。石打の昼飯は、「ウィンターハウス大丸」の焼肉がマイ定番。店に入ると、まだ11時手前であるにもかかわらず、すでに満席一歩手前で、数分後にやってきたお客さんは空席ができるのを待たなければならないほどの盛況ぶりとなっていました。

ゲレンデで肉が焼ける。
ゲレンデで肉が焼ける。

まだ滑るつもりだったのでビールは自粛し、焼肉定食を頬張った後、向かう先はパーク。今期はまだ一度もパークに入っていなかったのですが、一度も入らずにシーズンを終えるわけにはいかないと、このために今回はファット板で来ていました。

ビッグキッカーがある方のラインには超うまいフリースタイルスキーヤーもいて目を楽しませてくれた。
ビッグキッカーがある方のラインには超うまいフリースタイルスキーヤーもいて目を楽しませてくれた。

まあパークは相変わらず初心者レベルですが、とりあえず5m級キッカーを恐怖感無く飛べる程度には勘を取り戻しておきました。そのうち着地の衝撃で膝が痛くなってきたのでパークは1時間ほどで撤退。

休憩ののち、大丸山のコブに入ってみたのですが、全然ダメでしたね。というかここのコブはいつ来てもえげつなくて、まともに滑れたためしが無い。ましてやファット板じゃなおさら滑れるわけが無い。そういうことにしておきましょう。

えげつない大丸山のコブ。
えげつない大丸山のコブ。

コブにやられた後は、もう一度山頂から下まで流してこの日は終わりにしました。朝7時半から午後4時ちょっと前まで滑ったので、自分基準では相当に滑った方ですね。それも天気が良かったからこそでしょう。

3月9日(土)夜―石打丸山スノーカーニバル見学

土曜の夜は、スキー場の駐車場で「石打丸山スノーカーニバル」が開催されました。抽選会や花火などもありましたが、目当てはやはり地酒の振る舞い。八海山の樽酒を始め6種類ほどの日本酒をタダで飲めるとあっては行かないわけにはいきません(笑)。

地酒の大盤振る舞い。
地酒の大盤振る舞い。

全酒制覇はできませんでしたが、初めて飲むお酒もあり、どれも大変美味。抽選会はオガサカのスキー、ヨネックスのスノーボード、来期のシーズン券、そして魚沼産コシヒカリ20kgの4つの特賞を始め約100人に何かが当たるものでしたが、抽選券番号は2700番台まであり、当たりはかなりの低確率。もちろん私は何も当たりませんでした。

ナイター営業中のゲレンデを背景に賑わうイベント会場。
ナイター営業中のゲレンデを背景に賑わうイベント会場。

そして花火。予想外に打ち上げ数が多くて楽しめました。途中、打ち上げ場所の手前を横切るように上越線の列車が通りがかり、花火と列車のコラボが見事でした(そんなところに注目していたのは自分だけだと思いますが)。

3月10日(日)

朝は予報通りの晴れ。この日はアーリーモーニングのみ滑って帰宅します。

昨日と比べるとわずかに春霞がかかっているものの、文句なしの晴天。
昨日と比べるとわずかに春霞がかかっているものの、文句なしの晴天。

さすがに日曜は、土曜日よりもアーリーモーニング参加者が多いです。この日は昨日のようなコースの規制は無かったのですが、それでもゲレンデの荒れの進行が早かったですね。

例によって山頂クワッドの運転開始に合わせて並びます。10台目ぐらいの搬器には乗れたかな。山頂からの1本目は昨日同様最高!気温は昨日以上に暖かかったので、まともなゲレンデコンディションは持って2本目までかなと思ったのですが、雪質自体はしばらくキープしましたね(あくまでこの時期のこの地域基準では、ですが)。

今日も山頂ゲレンデはゴキゲンだ。遠く巻機山を擁する稜線も美しい。
今日も山頂ゲレンデはゴキゲンだ。遠く巻機山を擁する稜線も美しい。

ただ、昨日以上に滑走者が多いので、自由なラインが取れたのは2本目まででした。山頂ゲレンデを4本滑ったところでアーリーモーニングチケットの有効期限である9時30分を回ったため、そのまま下山して撤収しました。

だいぶ人が増えてきた山頂ゲレンデ。
だいぶ人が増えてきた山頂ゲレンデ。

わずか2時間でも相当な滑走充実感が味わえました。割と冗談抜きで、この時期はアーリーモーニングのみ滑ってその後は観光にでも行くのがおすすめプランかもしれません。

新生石打丸山の感想

魚沼平野をバックにしたサンライズエクスプレス。
魚沼平野をバックにしたサンライズエクスプレス。

サンライズエクスプレスが出来てから初めて石打丸山を訪れた感想を記しておきます。

まず何をおいてもアーリーモーニングサービスの開始。これは素晴らしいの一言です。特に、わずか30分とはいえ山頂ゲレンデがアーリーモーニングチケットで滑れるというのは、実に実に太っ腹!

ただし公式にアーリーモーニングの対象となっているコースは銀座・ザイラー・ホピヒラー・サンライズライン(旧スポーツマンコース)の4コースのみである点には留意が必要。仮に何らかの理由でアーリーモーニング時間中に山頂クワッドが動かなかったとしても、それは「保証範囲外」であるので文句を言ってはいけない。

逆に「マイナス要因」として、デビルダウンコースの廃止とパラダイストリプルリフトの廃止がありますが、前者はやはり、最悪非圧雪コースとしてでもいいから解放してくれないかなぁと思いますね※4ただし、非圧雪にしてしまうと万一雪崩れた場合に下のサンライズラインに雪崩が入り込むのがほぼ確実なので、実現は難しいか。。後者は、もともと初級者しか使わないリフトだったので個人的にはあまり影響無いし、レイアウト的には実は観光第3エクスプレスで完全に代用できてしまうので、まあ許容できる範囲内かなと思います。

廃止コースとなった元・デビルダウンコースの入口。
廃止コースとなった元・デビルダウンコースの入口。

また、これは現地で初めて気づいたのですが、ハツカ石スーパーリフト降り場から中央第3高速リフト乗り場までを最短で結ぶ、シルバーコースも廃止になっていました。まあ少し迂回すれば全く問題なく中央第3乗り場に行けるのでほとんど問題になることは無いと思いますが、気づいたこととして一応記しておきます。

サイレントに廃止となっていたシルバーコースの入口。
サイレントに廃止となっていたシルバーコースの入口。

そしてなにげに高ポイントだったのが、サンライズエクスプレスとともに新設されたチロルトリプルリフト。このリフト、かつて同じ位置に架かっていたシングルリフトに比べて降り場が一段高いところ、グリーンリフトの乗り場の横あたりに設けられているので、従来課題だったグリーンリフトや観光第3エクスプレスへの乗り継ぎが改善されています。欲を言えば、サンライズエクスプレスの降り場もこれと同じ高さに設置していればもっと良かったのですが、そうするとあの開放的な「チロル広場」(勝手に命名)が圧迫感あるものになってしまっていたでしょうから、これはこれで良かったと思います。

チロルトリプルリフト降り場(右)とグリーンリフト乗り場(左)の位置関係。
チロルトリプルリフト降り場(右)とグリーンリフト乗り場(左)の位置関係。

サンライズエクスプレス効果なのかどうかはわかりませんが、今回の石打丸山は、これまで訪れた中でもひときわ多くの人で賑わっていたように思います。外国人があまり来ないゲレンデでもこれだけの賑わいを見せているのは、国内需要も含めたスキー・スノーボード人気が上向いているという私の実感を、さらに強めさせるものでした。

   [ + ]

1. 午前券・1日券とのセットで割引あり。また当日有効の2日券・3日券を持っている場合は1000円の追加で利用可能。
2. もちろん、板を搭載することは可能。
3. コース廃止かと思ったのですが、コースマップには載っているのでそういうわけではない模様。
4. ただし、非圧雪にしてしまうと万一雪崩れた場合に下のサンライズラインに雪崩が入り込むのがほぼ確実なので、実現は難しいか。

2019年3月21日日記