志賀高原でカービング三昧の3日間

日記

成人の日絡みの三連休は、志賀高原で滑ってました。

今回の主目的は、新規購入したBLIZZARDのFIREBIRD SRC WC-PISTONの慣熟運転。

バリバリのカービングマシンなので、パリッと圧雪の効いた斜面を期待していました。普段なら嬉しいパウダーは、今回だけはナシで…という祈りが通じたのか、志賀には最高のカービングバーンが待っており、この板の性能を余すこと無く堪能することができました。

1月12日(土)

朝7時台と、スキーヤー基準では遅い時間(笑)に東京駅を出て、11時少し前に今回拠点とする奥志賀に到着。

奥志賀のランドマーク、ホテルグランフェニックス。
奥志賀のランドマーク、ホテルグランフェニックス。

滞在先はもちろんグランフェニックス…ではなく、夏の避暑でもお世話になっているペンションです。とりあえずグランフェニックスのレストランで優雅に昼食を取ってから出撃というつもりでいたのですが、鬼のような行列が形成されていたため速攻で諦め、朝から何も食わないままゲレンデへ。

天気は、晴れと言えるかどうか微妙な感じですが、時折青空も覗き、視界は終始クリアで滑走には問題無し。ただ、気温が奥志賀の路上気温計で+1℃と高め。そのせいか雪もかなりソフトコンディションでした。

奥志賀第3ゲレンデと、その向こうに横たわる岩菅山。
奥志賀第3ゲレンデと、その向こうに横たわる岩菅山。

この日は時間ももう遅いので奥志賀から出ることはせず、最初に第3ゲレンデ、ある程度慣れてきたらダウンヒルをぐるぐると周回。しかしどうも体の調子がおかしい。第3の特に急でも長くもない斜面を滑るだけで、動悸息切れが止まらない。ダウンヒルなんか、少し滑るたびにゼエゼエハアハア、しばらく立ち止まって息を整えないと再び滑り出すこともままならない。体力が落ちてきたとはいえさすがにこれは異常…。

さらに、第2高速リフトの乗り場下にあるセンターハウスで休憩後にリフト乗り場に向かって歩いていたところ、乗り場横のカーブをノーブレーキで回り込んできたスノーボーダーに正面からぶつかられ、相手の肩が私の胸にタックルするような形で衝突するという事故が発生。幸いにして肋骨のある部分に当たったため大事には至りませんでした(とはいえ3日経った今でも鈍痛が残ります)が、もしこれが5cm下のみぞおちだったら、あるいはぶつかったのが私のかわりに子供で、頭部に直撃していたら…などと考えると、私にぶつかったスノーボーダーは相当に「運が良かった」と思ってしかるべきでしょう。また、すぐそこにいて事態を見ていた(少なくとも私の悶絶する声は聞こえていた)はずのリフト係員とパトロールが、最後まで何の反応も示さなかったことも気になります。

結局3時頃に宿に戻ったのですが、ブーツを脱ぐ、ウェアを着替えるなどの一挙手一投足がとにかくダルい。食欲も無い。間違いなく風邪です。宿の女将さんから薬をもらい、夕食も軽めのものを部屋でとらせていただき、あとは何もせず(出来ずと言った方が正しい)ひたすら寝ようとしますが、寝るのもまた苦しく、夜中に自分のうなされ声で起きるという有様。

このままでは明日明後日滑るどころか、無事に家に帰れるかどうかも怪しい…。

1月13日(日)

いつの間にか眠っていました。不安を抱えつつ目覚めると、体のダルさはありません。いつも風邪を引くときに症状が出る喉の痛みも無し。前夜の苦痛が嘘のように消えています。これがスキーの力、雪の力でしょうか(笑)。

雪上に出てみると、昨日と同様薄曇りの天気。雪もチラチラと舞っていますが、圧雪に影響が出るほどではなさそう。一応病み上がりだし、最初は第3か焼額のパノラマあたりの緩斜面で…と思ってリフトに乗ったのですが、目の前の第2エキスパートコースの仕上がり、そしてそこを豪快に滑り降りてくる上手な人たちの姿を見てしまうと、ここを滑るのを我慢することなどできませんでした(笑)。

最高のコンディションを見せる奥志賀第2エキスパートコース。
最高のコンディションを見せる奥志賀第2エキスパートコース。

第2エキスパートのような圧雪急斜面では、WC-PISTONプレートを搭載したFIREBIRDがまさに真価を発揮。このくらいの斜度だとスピード全開というわけにはいかず、ある程度のブレーキも必要となりますが、ターン始動でスキーをずらし、後半でグリップさせるという急斜面における基本的なスピード制御のための操作が、完璧に(※あくまで自分基準)決まります。これまでの板だと、乗り手(私)の体重がありすぎるせいで、一度スキーをずらすとグリップを回復することが難しかったのですが、この板ではそういった不安無し!エッジを寝せればズレ、立てればキレるというシンプルな原理原則が、シンプルに実現できます。

第2エキスパートコースに人が増えてきたら、焼額山に移動します。

焼額山ジャイアントスラロームコース。
焼額山ジャイアントスラロームコース。

焼額山のジャイアントスラロームコースは、雪面が荒れていなければ&混雑が無ければ、スピードの抑制を考えずどんどん加速していける斜度。こういうところではFIREBIRDの高い「圧耐性」がものを言います。遠心力によってかかってくる圧に対して、たわみが頭打ちにならず、どこまでも圧を「溜め込んで」くれるので、好きなタイミングでそれを解放してあげることでターンが終わり、そして次のターンが始まります。

ターン弧を描くという行為ではなく、「圧の蓄積と解放」という行為が快感をもたらしてくれる。ターンというものを、外形的な「弧の形」ではなく「圧の変化」によって感じさせてくれ、圧の変化の操作によってターンというものを形作ることをスキーヤーにさせてくれる板、と言えるかもしれません。

さて、ヤケビGSコースは人気コースなのですぐに混んできます。なので「旅」に出ることにしました。焼額山パノラマ→白樺→一の瀬ダイヤモンド→一の瀬ファミリー(期待したパーフェクターはポールで全面規制でした)→高天ヶ原→東館山と移動します。

焼額山パノラマコースと、そこから望む一の瀬方面のスキー場群。
焼額山パノラマコースと、そこから望む一の瀬方面のスキー場群。

移動経路上の各コースも完璧なコンディション。ただ、一の瀬周辺は修学旅行が多く、特にダイヤモンドクワッドは超混雑していたので、帰りは時間を見極める必要がありそうでした。

修学旅行生などで混雑する一の瀬ファミリースキー場。
修学旅行生などで混雑する一の瀬ファミリースキー場。

旅の結果、最終的に西館山に落ち着きました。西館山は、いまいち雪質が良くないスキー場というイメージが強かったのですが、この日は違いました。特に、大回転コース上部の壁(滑り出しすぐのところを左に折れた先にある短い急斜面)が最高すぎました。

西館山から望む善光寺平。
西館山から望む善光寺平。

修旅が引っ込む昼時まで、ここをぐるぐると周回。昼で空いたリフトを乗り継いで奥志賀に帰ってきます。あとは体力の限界までひたすらダウンヒルを周回。昼を過ぎると焼額GSですら荒れ気味だったのですが、奥志賀ダウンヒルは完璧に近いフラットをキープ!一応病み上がりだし、昼飯を食べたらもう上がろうと思っていたのですが、ついつい滑ってしまいやめ時が見つかりません。結局この日は4時前まで滑りました。朝イチから滑り出してこの時間まで滑るなんて、自分としては非常に珍しいです。それだけ雪と板が良かったってことですね(笑)。

1月14日(月)

昨日より強めの雪が降っていましたが、やはり圧雪には問題無し。時折青空が広がっては、すぐまた雲と雪が…という、昨日と同様の目まぐるしい天気となりました。

大粒の雪が舞う奥志賀。
大粒の雪が舞う奥志賀。
そうかと思うと青空が広がる瞬間も。
そうかと思うと青空が広がる瞬間も。

朝イチに第2エキスパートを周回の後、一の瀬方面への旅に出るという、昨日とほぼ同じパターンで動きます。この日は修旅がおらず、リフト混雑はあまり無かったです。

コロコロと変わる天気の中、眺望に一縷の望みを賭けて、この日は寺小屋に行ってみました。が、タイミングが合わず眺望は無し。

晴れれば最高の眺望が得られるはずの寺小屋にて。
晴れれば最高の眺望が得られるはずの寺小屋にて。

この日も昨日同様西館山まで遠征しましたが、各ゲレンデとも昨日と同じく最高のカービングバーンでした。板にも慣れてきたので、より速いリズムでのターン、下ではなく横方向へ自分から積極的に加圧していくことでスピードを求めるターンなどを試しました。いずれも素晴らしく板が反応してくれることが確認できました。

連休最終日ということで、ほとんどのエリアでは11時過ぎには早々に人影が減ります。焼額山の第1ゴンドラは、空き搬器が出るほどガラガラに。ただ、奥志賀だけは例外で、外国人が多いせいか、はたまたスクールレッスン組が多いせいか、2時を過ぎてもダウンヒルはそこそこの混雑が続きます。まあそれでもゴンドラは3分も待たずに乗れる程度でしたが。

連休最終日午後2時すぎの奥志賀ダウンヒル。
連休最終日午後2時すぎの奥志賀ダウンヒル。

この日は断続的に雪が降り続いたせいもあってか、2時半を回るとダウンヒルコースも若干荒れてきました。帰りのバスの時間には余裕を持って間に合わせたいので、3時頃には宿に戻ります。着替えや荷造りを終えて、宿の食堂の窓から外を見ると、雪が勢いを増していました。オーナーいわくまだまだ雪が足りない志賀ですので、少しでも積み増しできるといいですね。

午後4時40分発の長野駅行き急行バスで帰途に就きます。私が乗ったバスはプリンス西館で早くも満席、全部で少なくとも3台以上は出ていたみたいです。各地のスキー場もこの連休は混雑していたようで、スキーリゾートへの需要が上向いているのを感じさせました。

三連休の営業を終え、静けさを取り戻した奥志賀。
三連休の営業を終え、静けさを取り戻した奥志賀。

日記