「X脚になるとなぜだめなのか」海外のWebページの紹介

X脚問題

「X脚になるとなぜだめなのか」について、日本語の情報はほとんど無いのが実情だ。

そこで英語で検索してみた。いくつかのページを紹介したい。

ちなみに、X脚は英語でA-Frameと言う。「A字型の枠」の意だが、こちらの方が実態に即していると思う。

Ski technique: how to banish the A-frame

Power up: In the video you’ll see Warren sets up for his turns with his legs clear symmetrical. This power frame gives the best chance of keeping skis tracking at the same angle, which means they’ll travel in the same direction through the turn.
(大意)パワーアップ: この動画で、Warrenは両脚をきれいに対称にセットしています。この「パワーフレーム」によって、スキーが同じ角度をキープできるようになり、2本のスキーがターン中に同じ方向に進むことができるようになります。

X脚を解消できれば、2本のスキーの角度(文意から言って「角付け角」のことだろう)を一致させ、進む軌道をも一致させることができるとしている。つまり、X脚はその反対に、2本のスキーの角付け角が異なるものになってしまい、2本のスキーがそれぞれ異なる方向に進行してしまうことになるので望ましくないのだ、ということが示されている。

A-frame (Effective Skiing)

A-frame is basically lacking parallel shins throughout most of the turn. The issue is really that the skis are not at the same angle – the inside ski is generally almost flat on the snow.

There are bad a-frames and a-frames we can ignore – A-frames are always a symptom and not a cause and they are usually a problem when accompanied by other symptoms like diverging skis, hip dump etc.

(大意)X脚は、ターン中の大部分で両すねが平行になっていないことを指します。このことによる問題は、スキーの角度が同じにならないこと、すなわち内スキーがほとんど雪面に対してフラットになってしまうことにあります。

X脚にも、悪いX脚と無視してよいX脚があります。X脚とは「原因」ではなく「症状」であり、それが問題になるのは通常、シェーレンや、お尻がターンの内側に落ちる(hip dump)といった症状を伴って起きる場合です。

「無視してよいX脚もある」という、日本基礎スキーでは考えられない一文が登場している。そして、「シェーレンやお尻が内に落ちることを伴う場合に問題になる」逆に言うと、それらを伴わないX脚は特に問題ないのだ、ということを述べている。

Ski Technique: How to Lose Your A-Frame | Welove2ski

Why is skiing in this position a problem? Because if you ski like this you’ll have too much weight on your outside foot, your inside ski will be skidding not carving, and it’ll turning through a different arc from your outside ski, too. Your turns are going to be jerkier, less controlled, and less fluent as a result.
(大意)なぜこのポジション(X脚のこと:引用者注)が問題になるのでしょう?それは、このように滑ると、外足に過剰な荷重がかかり、内スキーにズレが生じほとんどカービングしないからです。すると、内スキーは外スキーとは異なる軌道で進むことになり、結果的に、ターンがぎくしゃくし、コントロールを失い、スムーズなものではなくなります。

「X脚は外足荷重過多につながる」という見解だ。X脚と外脚荷重を関連付ける説明は、前の記事で紹介した日本の動画でも出てきたが、そちらは「外足荷重過多だとX脚になる」というものなので、因果関係が逆だ。また、「X脚になると外脚に過剰な荷重がかかる」というのは、なぜそうなるのか自明ではないと思う。補足説明が欲しいところだ。

X脚になるとどのような「悪いこと」が起きるかについては、ここまでに紹介した2つのサイトと同様、内スキーの角付けが十分にされないことが弊害であると説明されている。

5 Mistakes Intermediate Skiers Make and How To Fix Them : Ski Portillo

Many intermediate skiers demonstrate what is called “A-frame” skiing. In other words, putting an even amount of weight on both skis.

You may feel as though you are skiing parallel, but until you can eliminate this common error, you will likely still have a little wedge somewhere in your turn. For an expert skier, every turn features a major shift in pressure from one ski to the other. At the widest part of the curve, an expert will likely have more than 90% of their weight on just the outside ski, maintaining just enough pressure on the inside to keep it tracking parallel with the outside. Only for a split second in the transition between turns will they have even pressure on both skis. This skill has a bit to do with technique, and a lot to do with confidence, so the solution is practice practice practice! Learning to balance on the outside ski can be tough, but practicing the following simple drill is guaranteed to make a difference.

(大意)中級スキーヤーの多くが、X脚になっています。言い換えると、両方のスキーに均等な荷重をかけています。

このよくあるエラーを排除しない限り、たとえスキーがパラレルになっているように感じたとしても、ターンのどこかに不具合を抱える可能性が高いです。上級スキーヤーは、ターンごとに一方のスキーからもう一方のスキーへと大きな荷重の移し替えを行っています。ターンが最も深まるところでは、上級スキーヤーは荷重の90%以上を外スキーのみにかけており、内スキーは外スキーと平行の軌道を維持するのに必要なだけの荷重をするにとどめています。両スキーの荷重が等しくなるのは、切り替えのコンマ数秒の間のみです。

X脚になるのは、両脚均等荷重になっているからで、外脚荷重にすることがその解消に必要だという趣旨だ。1つ前に紹介したページとは真逆である。いったいどっちを信じればいいのか?(笑)

この記事の主張するところによれば、X脚は、外脚荷重ができていないことのサインであり、そのため修正が必要だとしている。

 

以上見てきたのは、簡単に検索して見つかったページのみであるが、それでもどのページもきちんと「なぜX脚になるとまずいのか」「X脚がどのような不具合をもたらすのか」を説明している。かなりの時間をかけて日本語の情報を検索しても、そういった情報に全くと言っていいほど行き当たらなかったのとは対照的だ。

X脚問題