デブはターン中に重心を低くすることに人一倍努めた方がいいかもしれない

投稿者: | 2018年4月18日

以下は全て仮説です。

デブは、標準的体格の人と比べて体の重心位置が高い傾向にありそうだ、ということを前の記事で書いた。

スキー滑走において、重心が低い位置にあると以下のようなメリットが得られる。

  1. 外乱要素に対して安定性が高まる
    スポーツカーの多くが低重心に設計されている理由(の一つ)もこれ。
  2. 深い内傾角に耐えられる
    これはちよっと説明が必要かもしれない。頭の中で、円錐振り子を想像してみてほしい。2つの円錐振り子があり、「振り子の先端のおもりの質量」「回転中心から末端(おもりの底面)までの距離」「回転の角速度」が両者等しく、「おもりの重心位置が回転中心に近い(おもりが「ノッポ」な形状)/遠い(おもりが背の低い形状)」という点のみ違いがある場合、前者よりも後者の方が大きな内傾角で回転することになる。また、同じ内傾角で回転するように調整するには、前者を後者よりも速く回転させる必要がある。これをスキーに当てはめると、重心が低い(=回転中心から遠い)ほど、低い滑走速度で大きな内傾角が出せる、と言えそう。

もちろん重心が低いことによるデメリット(身体的負担が大きいなど)もあるが、外乱に対して脆弱であり、スキーの角付けのため内傾角が必要になるターン中は、可能な範囲で重心位置を低くしたい。

逆に、内傾角が無く、外乱に対しても対応が比較的容易な、ターンの切り替え時(いわゆるニュートラルポジション)では、重心が低いことによる恩恵は相対的に少なく、重心が高くても構わないことが多い。むしろ、切り替えでは重心を高くし、ターン中に低いところに「落ちる」ことで、体重+遠心力で得られるよりも強い圧力をスキーに与えることができるというメリットが生まれる。

話を「ターン中」に戻そう。デブは通常状態での重心位置が標準的体格の人よりも高いので、内傾角が必要なターン中は、特に意識的に重心を低くすることに努めた方がよいかもしれない。デブ、特に上半身デブは、股関節の屈曲(=上体の前傾)によって得られる重心位置の低下効果が大きく、上体の前傾を特に強く意識することで効果的に重心位置を下げられる。股関節の屈曲は膝の屈曲よりも身体的負担・故障のリスクが低く、また後傾につながらない点も注目に値する。上体前傾の副効果として重心が前に出るので、前後の重心バランスを調整するために膝関節もある程度曲げる。膝関節の曲げについては、そのような「受動的」な考え方でよいかもしれない。膝関節の曲げを主体に重心を低くしようと考えると後傾につながるし、関節への負担も大きく故障のリスクが高まる。

私は、ターン中は自分の体を縦長の棒状の物体ではなく、「弾丸」状の物体としてイメージするようにしている。あるいは、「空を飛んでるスーパーマン」の姿をイメージしている。言ってしまえば、クローチング姿勢から腕を解いただけ、という感覚。それくらい上体を前傾させ、体を低くすることに努めても、撮影した映像を見ると窮屈そうだとか不自然だとかいう印象は無く、実に「普通」に見える。もちろん終始それでは疲れるので、リラックスしたクルージング中は通常の直立に近い姿勢で滑るが。

デブで、大きな内傾角が取れなくて悩んでいるとか、ターン中にいまいち安定感が得られないという人は、雪面に顔がこすれるんじゃないかと思うぐらい、上半身の前傾を思い切って深くしてみるといいかもしれない。

コメントを残す

管理者の承認後に表示されます。メールアドレスは公開されません。